中国技術創業協会原料薬分会CATUは2016年中国科学技術部の部門として誕生しました。
この原料薬技術連盟には、医薬の研究開発を主眼とする企業約1000社、医薬品製造を事業とする企業約400社が会員として登録されています。
連盟は、インターネットを通じた新しい形のCDMOビジネスモデルを持ち、このモデルによって収集された会員情報をもとに、国内はもとより海外に対しても、会員企業が保有する最新の技術と、設備によって、医薬品中間体、医薬品原料、最終製剤までを安定して供給できる体制を構築しています。
連盟の果たすべき役割はいくつかありますが、
1,中国国内の中小の製薬企業に対しては世界の研究開発の動向を伝え、製造企業については、新しい世界基準と、取引先情報や医薬品原料の需要、海外企業からの要望や要請を伝達すること。
2,中国国内の中小の研究開発企業には、先進的な研究開発や、革新的技術を保有する企業が少なくありません。連盟はこれらの研究開発動向や、各企業が保有する革新的技術を集約し世界に向けて発信することも大切な事業であります。
3,製造企業においては、GMPの検証と生産技術の向上が必須となっていますが、連盟が中心となり、世界基準の動向とその紹介、および海外企業との連携の仲介も行っていきます。
現在コロナ禍によって世界の物流は寸断され、必要な物資が必要なところに届かないという状況が続いています。
このような時にこそ連盟が中心となり、中小企業1000社と製造企業400社余りの医薬品供給に対するポテンシャルを十分に生かし、各国の製薬企業と連携し、世界中で病気に苦しむ人々に高品質で低コストの医薬品を届けることを使命として活動してまいります。
どうか中国技術創業協会原料薬分会の活動にご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。
2021年8月20日
中国技術創業協会原料薬分会 会長 高 峰